iPad版Illustratorをメインで使う私の使い方と出来る事

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iPadだけで作業していた時は「不便!」って思っていたけど、パソコン(MacBook)を手に入れても尚、制作物を完成させるまではiPadで作り上げることが多いです。

やっぱり操作性抜群だよねー慣れてるし。

できない事、必要な事だけMacBookでやる!くらいが私は使いやすいです。

 

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Illustratorを使うようになった経緯

現在、Adobeでよく使うのはフォトショ、イラレ、(たまーにフレスコ)パソコンはフォトショ、イラレ。

むかーーし昔にIllustratorの使用経験はあり。(なんで手に入れたのかは忘れた。)たしか学生だったのでちょっと触ってみたもののパスの概念がいまいち理解できないまま終わった。笑

それから月日が経ち、iPad版Illustratorがでた!

きたーー!!と思ってiPad miniで使用開始。

 

iPad版のIllustratorに飛びつく

パソコンでは上記した通り使いこなせず終わったので未経験そのもの。(そもそも10年以上前の型である。)

既にパソコン未所持でイラスト制作をしていてiPadだけでイラストは描いていました。

最初は「?」になりつつ使っていくうちになんとなく使えるようになり、やりたい事全てはiPad版だけではできない事を悟る。

結論から言うとiPad版と通常のパソコン版のIllustratorは「別物」と考えるべき。

 

iPad版Photoshopも使ってみる

iPad版Photoshopは画像の加工(モザイクやスタンプ、人消しなど)にしか使用してなかった。加工する時ペンが使いやすいと思っただけで結構使いづらい。

iPad版だけで出来る事は少ないのでわざわざ有料のフォトショップを使わずともiPad対応の加工アプリなどを使用したほうが使いやすいかも…

パソコンで色々出来るようになるとiPad版Photoshopはちょっとした修正(モザイクとか人消しのような…)や出先でデータを確認する。みたいにしか使わなくなった…

※フォントに注意 フォントはアウトライン化してからじゃないとiPad版で上手く読み込めない場合があります。
Photoshopでイラストを描かない私はiPad版Photoshopはほとんど使いません!
フォトショはパソコンで操作が効率良いです。
イラストで使用するならイラストアプリのほうが断然使いやすそうです。

 

iPad版で出来る事、出来ない事

さて本題。(?)

まず、iPad版IllustratorはちゃんとiPad用に作られている感じもあって直感的に使える!

イラストの加工やロゴなど「手書き→パス化」するのは、デスクトップ版(MacBook)に慣れてきた今でもほとんどiPadで作業しています。

元データを作るのはiPad、色変更、複製作業、納品するための処理などはパソコンでした方が早い(もしくはパソコンでしかできない)ので仕上げだけMacBookをパカっと開きます。

具体的に出来ること

iPadのみで具体的に出来ることというと…

  • ベクターデータ(イラスト・ロゴ・印刷物)の作成
    イラストやロゴをベクター化したりも出来ます!が基本的に「完成品→ベクター化」ではなく、下書きを別アプリで制作した後、Illustratorアプリで清書することがほとんどです。 ベクター化する場合は結構パスをいじります。そのほうが大変。
     
  • アウトライン化・パス化・ベクター化・ラスター化
    入稿する際に必要なアウトライン化なども出来ます。 リピート機能(ミラー、グリッド、ラジアル)や、シェイプ形成も出来ます。 この辺りはデスクトップ版と比べると劣る部分はありますが「イラスト」なら十分使えます。
     
  • .ai形式での保存
    初期(私が使い始めた頃)は出来なかったですが最近のバージョンでは「.ai」での保存も出来ます。 但し、簡易的な設定で保存するので詳細な設定を管理することは出来ません。(バージョンとか質みたいなもの)その他の保存形式も形式保存の選択しかないため画質の設定など細かい部分は編集出来ない使用です(PNGの透過などは選べます) イラストの納品、ベクターデータがAI形式でほしい!というだけならこの保存方法でお渡しすれば相手方のパソコンで開いて編集することが出来るので問題ないと思います。
     
  • RGB / CMYKの選択
    RGBでもCMYKでもどちらでも作成出来るので印刷用に保存も可能です。
    (もともと印刷用データを作成するためのソフトですしね)
     
  • Apple Pencilが使える
    何よりこれです!イラストが描ける人はマウスとかトラックパッドで描くよりもペンの方が絶対早いです。パスの編集もペンで出来るのでiPadで仕上げて最終調整をパソコンでしています。
     

 

使っていて不便に感じた部分(出来ないこと)

iPadだけでIllustratorを使っていた時に不便に感じていた事を書き出してみました
出来ない事はたくさんありますが、工夫してできる事もあるし直感的に作業できる為むしろやりやすいところもあるので参考になれば…!

  • アートボード毎に保存が出来ない
    フリーイラストを制作しているとアートボードごとに保存が出来れば…と思いながら作業していました。
    色を変えたりパターンを変えたりするときは同じファイルのほうが一度に作業できて楽なのに対し、AIデータでの保存は1ファイルになってしまうため、コピーを作成し、他アートボードやレイヤーを消すという作業をしていました。パソコンで作業するようになってからはこの作業がなくなる分完成したらすぐにアップロードできるようになったので効率が良くなりました。
     
  • ダウンロードしたブラシは使えない(素材登録のみ可能)
    こちらもイラストを描きたい勢には悲しいお知らせ。ブラシセットなどブラシファイルの形式がiPadに対応していないのでIllustrator用のブラシをダウンロードしても使えません。
    素材(イラスト)をブラシとして登録する事は可能ですが、ブラシ登録も簡易版と考えると良さげです。スタンプ式がメインの使い方になるため他アプリやペイントソフトになれていると使いづらい部分はあります。
    ちなみに…デスクトップ版(パソコン)からアートボード、ファイル内にブラシを登録しておけば、iPad版からも使えます。つまり新規作成の段階でブラシを入れてしまえばその後iPadだけで作業するときにブラシが使用できるという感じです。アプリに登録は出来ず、新規ファイル毎に追加しなければいけないのでやはりパソコンは必要です。
     
  • アピアランスが使えない
    ラフをかけたい、ぼかしをつけたい、など効果をつけることが出来ず自分で描くしかありません。
    デスクトップ版で効果をつけたファイルをiPad版で開く事は出来ますがデータが大きく重くなったり、バグが発生して上手く開けない事はある(効果によっては表示が変わるなどもある)のでアウトライン化や拡張した後に開く事がおすすめです。
    私はアピアランスを使いたい時はiPadでの作業が終わってからパソコンで作業し、iPadからは開かないようにしています。
     
  • ベクター化する時の詳細設定が少ない
    手書きデータをパス化する時や、パターンをパス化する時に若干物足りなさがあります。
    ただiPadからするほうが簡単なためイラストや作業によって使い分けています。
     
  • トンボ(トリムマーク)設定がない
    トンボをつける事自体ができる仕様ではないので自分で作るしかないです…(流石にやったことない)
    トリムマークをつけて入稿したい時はパソコンで作業するのが一番早いです。
     

 

iPad版→デスクトップ版で何をしている??

もっと具体的に私の使い方を紹介します。

 

イラストやロゴ制作の流れ

Procreateで下書き、色付けなどをしてベースを作成

(アートボードの作成、ブラシの追加を先にPCからやる時もあります)
iPad版Illustratorでパスを描いていく(清書・色塗り等)→このままiPadで書き出しすることも!

アートボード毎に保存やバージョンの変更、色変更(別パターン)など
まとめて選択したい時などはデスクトップ版から作業することが多いです。

入稿

その他、アウトラインの作成をまとめてやりたい時やフォントを使う作業の場合はパソコンを使います。
(パス化していく作業はパソコンのほうが早く出来る気がするので!)

 

パスの微調整もiPadでしています…

手書きでパスを書くことが多いので調整もApple Pencilで作業しています…!パソコンからやったほうが楽だろ!って思われるかもしれないのですがこれはただ単に「慣れ」ではないかな…と思います。パスツールに関してデスクトップ版とiPad版ではかなり違うので(もちろん概念は同じなんですがアプローチの仕方というか…)私はiPadから調整するほうが楽なのでほとんどiPadから作業しています。

例えば「かっちりとしたロゴ」など統一感を持たせたパスを作りたいときはパソコンが良いと思います。(同じ角度の曲線とか、線の角度を統一させるとか)私は手書き感を残したイラストが主なのであえて同じにしないことも多々あるのでiPadからの作業で済ませてしまうところはありそうです。

 

そもそもIllustrator使う必要ある?

脱Adobe。なんて言われていますが私は断然イラレ派です!!

Affinity Designer(AffinityDesigner2も使ってみたよ…!)もiPadで使えるベクター対応アプリなので使ってみましたが

Affinityは難しい!!!

使いこなせば色々できるが難しい印象でした。完全にiPadで完結したい人には向いているかもしれない…?ですが仕事で使う場合、結局Illustratorが使える方が有利なのかなーと。

Adobeだけどfresco(フレスコ)もベクターで描写できる方法があるだけでIllustratorとは全然違います。
(イラスト制作ならおすすめのアプリ!!)

まずはiPad版Illustratorに慣れて、足りなければパソコン買って、細かい所の修正する。

これが私は一番早かったです。

 

「.ai」データの強み

何よりAffinityは「.ai」データで保存ができない。EPSで十分という人もいるけど、結局クライアントに「.ai形式が良い」と言われたら対応出来ないので…まだまだIllustratorをメインで使う市場なのでチームで作業する場合はやりにくいのが現実かな…という感じです。

(その他ストックサイトなど「ai形式」が求められた時結局Illustratorが必須になる。)

そもそも仕事としてiPadだけで作業する場合、納品後の作業に必ずパソコンが必要なので誰かはパソコンで何かをするんですよね…ほぼほぼチームプレーになる。。

(ポスターやリーフレットなど印刷まで自分で行う人なら、どのアプリを使っても良いと思います。)

イラストACやAdobeストックなどストック系のサイトではEPSよりAIデータのほうが人気な気がする。

なぜかなー…やっぱりIllustratorを使っている人が多いからかなー
ベクターなので一緒な気はしますが互換性はないしデータの大きさが変わったり色々あるんですよね。

Illustratorならaiもepsも扱えるがそのほかはEPSのみ。

逆に言えば「.ai」で保存、編集出来るのはIllustratorだけです。

拡張子変えるだけとか裏技的なものありますが拡張子が変わっただけではなんの意味もないので信用しないように。

 

脱Adobeの結論

最終的に考えなければいけない事は納品後どう使われるか(使ってほしいか)なので、Adobe Illustratorが使えて損はないです。いろんな人と仕事する以上シェア多いアプリ、ソフトを選ぶべきでは…と思いますのでやはりAdobeかなと。

自分だけで完結できる人は使いやすいアプリを使ったら良いです。

かつ、人気アプリの方がHow to(やり方解説)もたくさん転がっているので、わからない時は調べやすく情報も多いです。なので独学、個人なら尚更ユーザー(シェア)が多いものを選ぶようにすると間違いないかなと思っています。

ですので私の結論はやっぱりイラレを使っておくのが良いと思います。

 

iPadイラレについてまとめ

iPad版はあくまで簡易バージョン。デスクトップ版のIllustrator、Photoshopとは別物と考えた方が良いです。(リンクしているので同じデータを違うデバイスから編集出来るところはとても便利)

私はiPad版のIllustratorが一番使いやすいのでイラストを描く人、今からIllustratorを覚える人はiPad版から使ってみることをおすすめします!

 

 

  

 

 

 

 

 

 

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